「土肥金山」(伊豆市土肥)施設内にある土肥桜が現在、7分咲きの見頃を迎えている。
土肥桜は伊豆地方特有のサクラの一種で、1958(昭和33)年に北海道大学の小川義雄名誉教授が発見し、接ぎ木しながら繁殖したもの。土肥地区では近年、松原公園を中心に植樹されており、土肥地区の呼び物となっている。
同施設の小林貴宣社長は「施設内には80本を超える土肥桜があり、日の当たり具合や品種によって開花状況は異なるが、濃いピンク色が7分咲き、薄い色が3分咲き程度。このままの天候が続けば、今週末に身頃を迎える」と話す。
今回伊豆市観光協会土肥支部は土肥桜をPRするため、1月6日から土肥桜の枝15本を道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」(函南町塚本)で展示している。
伊豆ゲートウェイ函南スタッフによると、展示している屋内は日当たりもよく、日中は暖房が効いているため開花の進みが早く、現在は満開状況。日本で一番早い満開かもしれない」と話す。
今月26日には天城北道路と国道136号線下船原バイパスの開通で、土肥へのアクセスが良くなる。小林社長は「2月4日まで土肥桜のライトアップや花見イベントも行っている。アクセスが良くなったのをきっかけに、早めの春を見に来てほしい」と話す。