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伊豆で「パン祖のパン祭り」 地元代官の朗読劇も

朗読劇を披露する加藤さんたち

朗読劇を披露する加藤さんたち

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 「第13回パン祖のパン祭り」が1月19日、伊豆の国市韮山時代劇場(伊豆の国市四日町)で開かれた。

 イベント名は、江戸時代後期に伊豆韮山代官で日本で初めてパンを焼いた人物とされるある江川英龍が日本のパン業界で「パン祖」と呼ばれていることから付けたという。今年で13回目を迎えた。

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 会場では市内外のパン店や、全国の有名店などのパンを販売したほか、田方農業高等学校(函南町)の生徒がパンで作った巨大なオブジェも披露。子どもや大人も参加できるパンにちなんだゲームなども用意し、多くの家族連れでにぎわった。

 会場内では江川門英龍のあまり知られていない隠れた功績を題材とした朗読劇「クロス~江川太郎左衛門英龍 守るべきもの~」も上演された。江戸時代に伊豆半島で起こったディアナ号沈没から、ヘダ号造船までロシア人500人の命を救った影の立役者だった江川英龍の功績をテーマにした朗読劇には、地元伊豆で活動をしているラジオパーソナリティーやシンガー・ソングライター、一般市民などが参加した。

 参加者の一人で、伊豆の国市在住の会社員・加藤龍さんは「ひょんなことから配役を受けてから、その人物を調べたり、歴史の本を読み返したりと改めて時代背景や人物を学ぶきっかけになり、役になりきることで自分の人生とも重ね合わせながら、楽しく取り組めた。パンを通じて江川英龍の利他の精神が脈々とこの地に受け継がれていることが伝わったと思う」と話していた。