伊豆シャボテン公園(伊東市富戸、TEL 0557-51-1111)の名物コーナーである展示場「カピバラの露天温泉」がリニューアルする。
同園は1959(昭和34)年に開園したテーマパーク。南米産のサボテンだけでなく、野鳥やカンガルーなど多くの動物の生態を触れながら展示することで有名。昨年は年間約32万人の来園者があった。
同施設のカピバラは園内でも一番の人気で、2012年に行われた「第1回ISPどうぶつ名誉園長総選挙」でも2位に2倍以上の差をつけて得票数を獲得するほど。園内では年間を通してイベントが開かれている。
カピバラの露天風呂イベントは同施設が日本初で、32年続く歴史のあるもの。きっかけは冬場に飼育員がお湯で掃除していたところ、カピバラたちが集まったことから。以降、飼育場にためたお湯に入るカピバラは園内の名物となり、多くの人がイベント目的に来園するようになった。
今回のリニューアルは、同園の55周年記念事業の一環。リニューアル内容は冬でも緑が保(たも)てるように冬芝と南米原産のブラジルヤシを植栽し、コンゴウインコを合同展示することでカピバラの故郷である南米の自然に近づける工夫を施す。段差を減らして来園者との距離を縮めるような園のアイドルならではの工夫も。
今回のリニューアルに関して同施設総支配人の塩地政彦さんは「近年お客様の増加に伴い、観覧席がなかったため増設し、より多くの来場者に来てもらいたい。今回は南米の環境に合わせることで、より自然に身近にカピバラと触れ合ってほしい」と話す。
リニューアルオープンは11月22日を予定している。