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三島・山中城跡で小学生が「合戦」体験 史跡を会場にチャンバラ

果敢に攻め込む子どもたち

果敢に攻め込む子どもたち

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 山中城跡公園(三島市山中新田)で5月19日、イベント「リメンバー山中城」が行われた。

一騎打ちをする子どもたち

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 三島商工会議所青年部が初企画した同イベント。

 山中城は永禄年間(1560年代)、小田原城を守る城として築城され、「障子堀」や「畝堀」などの特徴的な堀があることで知られる。山中城跡公園の堀には現在、花木が生え、多くの観光客や市民が訪れる。

 地域の歴史共に委員会の矢岸雅隆副会長は「ここは歴史があるだけでなく、管理も行き届いている魅力ある公園だが、三島市民からは認識が薄いのが現状。もう一度注目してもらい関心を高めるためイベントを企画した」と話す。

 当日は、市内の小学生およそ80人が集まり、ワークショップで製作したダンボール製の甲冑(かっちゅう)「かみよろい」を身に着けてゲームに参加した。ゲームはそれぞれ20人に別れ、腹と肩の部分に紙風船を付けてスタート。紙風船が2カ所破られたら参戦中止となり、10分間の試合後に紙風船が多く残っているチームの勝利となる。

 「合戦」は全4試合行われ、それぞれの合戦前には作戦会議が行われた。子どもたちは城跡の広い敷地を思い切り走り回り、相手の紙風船目掛けて飛び込んでいた。相手を取り囲んで挟み撃ちにする頭脳プレーや、刀を構えて一騎打ちスタイルで相手を倒す場面も見られた。試合後には、勝どきを上げるチームや、負けて悔し涙を流す子どもの姿も見られた。

 合戦に参加した長伏小学校5年生の木場楓人君は「攻めるときには取り囲むようにするなど、みんなで協力しながら作戦を立てた。勝ててうれしかった。また参加したい」と話す。

 矢岸さんは「自然あふれる山中城で親子で歴史を感じながら体を動かすことができ、小学生たちは学区を超えた交流ができてとてもよかった。来年以降も継続して事業を開催したい」と振り返る。

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