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沼津で「長浜城北条水軍まつり」 地元小学生がダンボール甲冑で踊り・行進も

児童たちに振り付けの指導を行う長井さん

児童たちに振り付けの指導を行う長井さん

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 長浜城跡(沼津市内浦)を中心に5月22日、「第2回 長浜城北条水軍まつり」が開催される。

ダンボール甲冑を自ら作る児童たち

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 長浜城は1579年、戦国時代に関東一円を支配していた北条家の水軍拠点として築かれた。翌1580年には北条家と武田家との駿河湾海戦では重要な位置を占めた。

 その後、豊臣家による小田原攻めの際には戦力を小田原に集中させるために廃城となった説が有力で、近代では三井家の別荘などが建てられた。昭和40年代に取り壊された後には荒廃していたが、市や住民らによって2014年に整備され、2015年から同地の歴史をたたえてイベントが開催されている。

 今年で2回目となる同イベントでは、沼津の鉄砲隊による火縄銃の演武のほか、甲冑(かっちゅう)隊による史跡案内や記念写真撮影会、ワークショップなどを開催する予定。現地では、地場産のアジを中心とした海産物や農作物の販売会なども行う。

 今年から新たに、地元内浦小学校の4年生から6年生の児童16人らによるダンスとパレードを実施。児童たちは当日の衣装となる段ボール製の甲冑の制作と、ダンスとパレードの準備に追われている。

 段ボール製の甲冑は、函南町在住の舞台監督である川上大二郎さんらが考案した「かみよろい」を使用。児童らは複数枚のダンボールからよろいを製作し、思い思いに甲冑を装飾していった。

 創作ダンスはダンサーで演出家の長井江里奈さんが担当。長井さんはこれまで数回現地に訪問し、児童たちと一緒に振り付けやパレードのポーズなどを指導し、完成へと近づけてきた。

 長井さんは今回のダンスについて「北条水軍の歴史に倣い、にぎやかさよりも出陣をイメージした振り付けを行った。難易度は高いが、どの児童たちも意欲的に挑戦してくれる」と話す。

 当日出演を予定している同校6年生の渡辺理美香さんは、ダンボール甲冑について「猫が好きで、自分も飼っている。今回は好きな猫をデザインした」と話す。ダンスについては「最初は恥ずかしいと思ったが、強いイメージのかっこいいダンスになった」とも。

 長井さんは「当日の児童らの勇姿を見てほしい。イベントをきっかけに、この踊りが沼津の名物になってほしい」と話す。

 開催時間は10時~。パレードは11時30分から長浜会場で行われる。

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