新年の恒例行事「はしご乗り」が1月6日、沼津市内で行われた。
新年を迎えた喜びのあいさつと1年の無事を祈願するため、沼津鳶(とび)職組合が1970(昭和45)年から毎年行っている同行事。
この日は同組合のメンバー約25人が参加。高さ6.3メートルのはしごを12人の鳶口(とびくち)で支え、はしごの上で江戸時代から伝わる数々の技を、市内14カ所で披露した。
参加メンバーの一人、沼津市在住で日本人の母とパキスタン人の父を持つシディキ・マザールさんは、昨年12月から約1カ月間練習に励み今年初めてはしご乗りに挑戦した。
マザールさんは「先輩に憧れてはしご乗りを始めた。1日中緊張して疲れたが、来年はもっとグレードアップした技を披露したい」と意欲を見せる。
西山晃弘組合長は「今年も良い1年でありますようにと願いを込めて行った。鳶の伝統文化をこれからも継承していきたい」と話す。