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伊豆市のNPO代表が「地域伝道師」に-地域盛り上げる人材育成狙う

飯倉さんとコワーキングスペース「pazle」のメンバー・利用者たち

飯倉さんとコワーキングスペース「pazle」のメンバー・利用者たち

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 伊豆市を中心に活動を行っているNPO法人「サプライズ」(伊豆市柏久保)代表の飯倉清太さん(44)が4月1日、内閣官房地域活性化統合事務局が設ける「地域活性化伝道師」に任命された。

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 地域活性化伝道師は、地域活性を積極的に行う地域に対して地域おこしのスペシャリストを派遣し指導・助言を担当するもの。産業・観光・農業など8分野で324の認定伝道師が認定されている。飯倉さんは「まちづくり」の分野で認定を受けた。

 飯倉さんは伊豆市でジェラード店を営んでいた2003年にインターネット上でゴミ拾いを行うボランティアを呼び掛けたことがきっかけで地域活動に参加。「ブログで地域の写真をアップする中、富士山の絶景を投稿するものが多かったが、投稿者の身の回りは観光地であるのにゴミの投棄などの風景があり違和感を覚えた。ゴミの投棄について投稿しているうちに“ならば自分で率先してやってみよう”という気持ちが沸き活動を始めた」と飯倉さん。

 NPO法人化したのは2008年10月。飯倉さんは地域の大学生や高校生などに呼び掛けて現在も活動を行っている。「周囲の人間と一緒にやっていくのには、参加者自身が楽しめる環境づくりが大事。高校生には“やらされている感”を持たせるのではなく、自身が成長していく実感や楽しみを持って活動を行ってもらう。そこから掃除だけでなく、さまざまな活動に興味が湧いてくる」(飯倉さん)。活動は広がりを見せ、現在ではコワーキングスペース「PUZZLE」(三島市)を運営するほか、地域イベントのアドバイザリーなども務めている。

 飯倉さんは、2020年のオリンピック合宿地誘致を目標とした「静岡県東部地域スポーツ産業振興協議会」のボートメンバーとしても参加。飯倉さんは同活動を通して、参加者全員が楽しめる仕組みづくりを考えている。飯倉さんは「ボランティアスタッフという名前でなく、活動自体を作り上げていく_“ゲームメーカー”としての役割を浸透させていきたい。今後もスタッフ全員が楽しんで成長できる活動を推進していきたい」と話す。

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