伊豆市天城湯ヶ島支所で10月25日、イベント「イズシカフェス2015」が開催される。主催はイズシカファンクラブ。
同イベントには、市内を中心に活動している猟友会・加工会社・販売店・鹿肉を提供する飲食店などが参加。伊豆で捕獲されるシカの実態と鹿肉の魅力についてアピールするのが目的。
伊豆市内で捕獲されるシカ肉は市営の「イズシカ問屋」で加工され、販売店などを通して出荷される。同施設ではシカ肉を1週間から10日ほど熟成させるのが基本で、熟成させることにより肉の臭みが低減し、シカ肉の甘みが増加するという。
当日は、ホテルや旅館、地元飲食店ら9店舗がシカ肉料理を提供するほか、通常流通しないシカ肉の睾丸(こうがん)やレバーなど希少部位などもお披露目する。
同イベントを企画し、自身もシカ肉の魅力などをアピールしている山本博行さんは「近年の加工技術の発達により、シカ肉の品質と安全性は以前に比べて向上している。しかし、伊豆さんのシカ肉は知名度が低く、肉以外の用途の拡散など、まだまだ課題が多い」と話す。
食イベントのほかにも、イズシカの角や革などの展示販売や、革作家によるオリジナル作品の展示を行うほか、猟師が所有するシカの所蔵品も披露する。
「このイベントを通して、全国の人はもちろん、地元の人々ももっと知ってもらい、情報を全員で発信していきたい」と話す。
イベントは食材の提供のほか、シカ鳴き声コンテストやバーチャルゲームによる狩猟体験のコーナーなども用意する。
開催時間は10時~15時。雨天決行。