下田海中水族館（下田市3）で飼育されているオウサマペンギン2羽が3月18日、新居に引っ越す。

　同館で飼育されているオウサマペンギンはNo.7（オス12歳）とベニ（オス7歳）の2羽。オウサマペンギンは全世界で確認されている18種のペンギンの中でも2番目の大きさで、体長はおよそ90センチ、体重は14キロ～18キロほどといわれている。

　今回の引っ越しは、16日に完成したばかりの新しいオウサマペンギン舎の完成に伴うもの。「新居」はガラス張りの住居スペース（4平方メートル）とウッドデッキ（約27平方メートル）、同館で飼育されているフンボルトペンギンの記念撮影スペース（約5.7平方メートル）の3つのスペースに仕切られている。部屋内はオウサマペンギンの生態に合わせるため、エアコン、空気清浄機も完備する。

　伊豆半島の家賃相場に詳しいピタットハウス三島店の大川一乗店長は「平米数からすれば1DKサイズと同等。下田市での相場を考えると、新築物件ではおおよそ6万円程度が妥当。これからの新生活を始める2羽にはちょうどいい新居」と「査定」する。

　引っ越しは18日10時45分ごろからを予定しており、当日は約3カ月の「仮住まい」をしていたアザラシ池から引っ越しする予定。引っ越しには地元の幼稚園児も招く予定で、引っ越し後に記念撮影も予定する。

　同館のペンギン担当の柏倉瑞恵（たまえ）さんは「以前よりも施設を充実させたので、今後は快適に過ごしてもらえると思う。展示は通年行うので、伊豆に来たらぜひ遊びに来てほしい」と来館を呼び掛ける。

　　開館時間は9時～16時30分。入場料は、大人＝2,000円、小人（4歳～小学生）＝1,000円。