稲取漁港(東伊豆町)を中心に6月11日・12日、「伊豆稲取キンメマラソン」が開催された。
稲取地域の活性化を目的に地元在住の女性たちが企画した同大会は今回が初めて。
2日間の日程で展開した初日は、キッズランやファンランを行い、2日目には年代別に10キロとハーフ(約21キロ)の2競技を行った。スタート地点となるクロスカントリーコースには、ゲストランナーとしてタレントのLiLiCoさんが参加。このほか、元AKB48の秋元才加さんが開会式に出席しテレビ番組の収録を行った。LiLiCoさんはハーフマラソン競技に参加し、一般ランナーらと一緒にスタートを切った。
コースは約250メートルの標高差があり、アップダウンの激しいもの。三島市から参加した女性は「当初は下り坂が中心で楽なコースだったと思ったが、上りコースもありかなりハード。景色もよくとても楽しめた」と話す。
コース内各所に設けた給水所では、地場産のニューサマーオレンジのゼリーなどを用意。ゴール地点では1600人前のキンメのみそ汁を振る舞った。大会スタッフの地元男性の一人は「キンメダイには疲労回復に効果があるアンセリンが多く含まれているといい、ランナー食に最適。多くの人に味わってもらいたい」と話していた。
表彰式では優勝者に「キンメダイの煮付け」を副賞として贈呈した。高校生以上39歳以下女子の部で優勝した、伊豆市在住の保育士・望月沙織さんは「今まで何度か大会に参加しているが、地元の伊豆で優勝できたことがうれしい。次回もぜひ走りたい」と笑顔を見せる。