JR三島駅から徒歩1分にある市営公園楽寿園(三島市一番町)で7月9日・10日、岩手県山田町の物産展「岩手県やまだ港開運市」が開催される。
9日から始まる「ふじのくに野外芸術フェスタ2016 in三島」に合わせて開かれる同イベント。三島市が2011年の東日本大震災以降、毎年市職員を山田町に派遣していることがきっかけとなった。
当日はホタテ、カキ、ウニ、タコ、シュウリガイなど三陸ならではの海産物を調理して提供するほか、直売コーナーでは水産加工品の販売も行う。
販売を行うのは、山田町の若手漁業集団「第八開運丸」のメンバーたち。東日本大震災後では全員が被災して家を失い、仮設住宅等に住みながら山田町の基幹産業である水産業を復興させようと決心。漁から運搬・販売までを一貫して行うという、産地直送ならぬ「漁師直送」による新しい流通の形を目指して活動している。
昨年度まで山田町に派遣され、今回のイベントを企画した三島市文化振興課の杉山孝二さんは「産業なくして住なしといわれるので、山田町の水産業支援に少しでも役立つことができればと企画した。ウニのおいしいこの季節に、野外芸術フェスタと一緒に食も楽しんでほしい」と来場を呼び掛ける。
開催時間は10時~16時。雨天決行。問い合わせは三島市文化振興課(TEL 055-983-2672)。