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三島で映画「惑う」完成試写会 市民ら6000人が「家族」テーマに映画製作

舞台挨拶をする林監督と小市さん、宮崎さん・中西さん・小林さん

舞台挨拶をする林監督と小市さん、宮崎さん・中西さん・小林さん

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 三島市民文化会館(=ゆうゆうホール、三島市一番町)で4月29日、映画「惑う After the Rain」の完成プレミア試写会が開催された。

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 三島市制75周年記念事業の一環として製作した同映画。三島市民らが中心となり発足した「みしまびとプロジェクト」のメンバーが、地域の未来をつくる人材育成を目的に、その手段として映画を選んだ。制作は地域を題材とした映画「ふるさとがえり」「らくだ銀座」などで知られる、「ものがたり法人FireWorks」(東京都)が担当した。

 同映画は2014年7月のキックオフから、足掛け約2年の歳月を掛けて完成。今回の製作にはプロの映画制作者のほか、約6000人の地域住民たちが協力した。

 映画は昭和期を背景に、市立公園である楽寿園(一番町)に実在する建築物「梅御殿」をモチーフとした私塾「石川塾」が舞台。

 出演キャストは、ヒロインの石川いずみ役に佐藤仁美さん、妹のかえで役に中西美帆さん、母のイト役に宮崎美子さん、父の誠志郎に小市慢太郎さん。「家族」をテーマにストーリーを展開する。

 この日の試写会には約1500人が集まり、終了後は、林弘樹監督、中西美帆さん、宮崎美子さん、小市慢太郎さん、小林且弥さんの5人が舞台あいさつを行い、三島ロケや市民らとの交流を振り返った。

 林監督は「100年後も受け継がれる作品にしたいと思いながら撮影に取り組んだ。目に見えない気持ちや熱意を込めようと、デジタル主流の時代にあえてフィルム撮影にこだわった」と話す。

 中西さんは撮影前から三島で短期間のホームステイを体験したという。「台本を見た時に家族とは何かについて考えた。今回の作品では、スタッフや市民たちとの交流を通じて、時間の共有が家族になることだと感じた。交流や経験を通じて、現在では三島が第二の故郷と思えるほど」と話す。

 林監督は「近年は映画館に足を運んで映画を見る機会が少ないが、親子や兄弟、友人らを気軽に声を掛け合い見てほしい。見た人たちの感想や思いが広がってくれれば」と呼び掛ける。

 映画は5月の地域試写会を経て国際映画祭に出品する予定。ロードショー公開は今年の冬を予定する。

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