「心のままアート展 ぼくの色」が8月24日、ららぽーと沼津(沼津市東椎路)1階「沼津コート」ギャラリーで始まった。
2017(平成29)年から毎年9月に「千本プラザ」(沼津市千本)で開催されている「心のままアート展」のプレイベントとして企画した同展。会場では、全長9メートルを超える電車の絵や、ねじを打ち込んだ造形作品「ビスアート」など、障がいを抱えた子どもたち16人が心のままに生み出した作品、約100点を展示・販売する。
主催した「障害者のしごとを考える母の会」の沼田潤代表は「障がいを抱える子ども一人一人の作品を『ぼくの色』と呼び、作家である彼・彼女らのことを『色員(いろいん)さん』と呼んでいる。障がい者アートと呼ばれることが多いが、『心のままアート』という言葉が障がい者アートの代名詞になればうれしい」と話す。
立川幹大さん(13)の母親の菜美さんは「電車の絵は畳んだ状態で家に保存していた。このように広く展示されたことで本人のスイッチが入り、創作意欲が増したようだ。多くの方に作品を見てもらえる喜びを感じている」と話す。
沼田さんは「まずは知ってもらい、作品を楽しんでもらい、こういう子たちが描いているんだと知ってもらいたい。色員さんたちの仕事や役割を作って、母親たちが安心して生活していけるようになるのが目標」と話し、「この絵を見てくれた人たちが、自身の仕事のこの部分をこの子たちに手伝ってもらえないか、と思ってもらえるよう、彼らの仕事も探していきたい」とも。
開催時間は10時~21時。入場無料。9月27日まで。