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沼津に溶接のテーマパーク「アイアンプラネット」 「溶接」体験でものづくりを前向きに

溶接体験を行っている子どもたち

溶接体験を行っている子どもたち

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 影山鉄工所(沼津市西門間)に9月7日、溶接のテーマパーク「アイアンプラネット ベースオブ沼津」がオープンした。

8月に完成した影山鉄工所の新社屋

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 「アイアンプラネット」は福井県坂井市にある「長田工業所」が自社の溶接工場を開放して、溶接や金属加工で遊べて学べるテーマパークとして2014(平成26)年から取り組んでいる事業。

 これまで行ってきた溶接体験事業による経営革新の取り組みを体系化し、「アイアンプラネット基地オーナー制度」としてフランチャイズ化し、その第1号店として影山鉄工所が敷地内に「アイアンプラネット ベースオブ沼津」をオープンさせる。本職の鉄工所が母体となって行う溶接体験事業のフランチャイズとしては日本初の取り組み。

 影山鉄工所は1946(昭和21)年設立で、年間2400トン程度の鉄骨を製作する。今年の8月に完成した新社屋改築に合わせて、社屋内に溶接体験場を備えた。

 同施設では、通常使用する溶接機の10分の1のクラフト用の機械を使用し、社員の手ほどきを受けながらスツールや表札、ペン立てなどの製作体験をすることができる。体験時間は1時間~3時間で、ペン立てやスツール、シェルフや表札が作ることが可能。

 6日はオープンに先立ち、「めざせ!ふじのくに子ども観光大使認定講座」の一環として、静岡県内の小中学生18人が溶接体験を行い、ペン立てを製作した。

 静岡市から参加した大石彩愛さん(9)は「物を作るのが好きなので、ワクワクしながら来た。体験はとても楽しく、上手にできた。またやってみたい」と話した。

 影山鉄工所3代目の影山彰久さんは「この業界は閉鎖的で、きつい・汚い・危険の3Kのイメージがついてしまっているが、溶接を通じてものづくりの魅力を発信し、業界のネガティブなイメージを払拭(ふっしょく)していきたい」と設立の趣旨を話す。「遮光ガラス越しの暗い視界に浮かぶ溶接の景色は、自分の世界に没頭できる。身近にない溶接を気軽に楽しめる場所として、多くの方に体験してほしい」とも。

 営業時間は9時~16時。土曜・日曜・祝日定休。溶接体験の料金は2,750円~。事前予約制で、予約はホームページの専用フォーム、または電話(055-923-3000)で受け付ける。

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