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沼津出身のフラメンコダンサーが凱旋公演 スペインのコンクールでアジア人初の準優勝

「多くの人に見てもらいたい」とポーズを取る久保田さん

「多くの人に見てもらいたい」とポーズを取る久保田さん

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 沼津市出身のフラメンコダンサー・久保田春菜さん(29)の帰国記念公演「AiRE~風を掴んで羽ばたくとき」が10月30日、沼津市民文化センター(沼津市御幸町)で行われる。

 久保田さんは母親が主宰するフラメンコ教室で2歳の時にフラメンコを始め、幼少期の頃から学校の休みを利用して母と共に何度もスペインを訪れ本場のフラメンコを吸収した。2009(平成21)年から小島章司フラメンコ舞踊団員として活動。日本大学芸術学部演劇学科演出コースに進み、進学当初は舞台演出など裏方のスタッフになるつもりだったが、踊る機会を得るうち、フラメンコを踊る魅力に引かれフラメンコの道に進むことになったという。

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 大学卒業後、2013(平成25)年6月からスペイン・マドリッドに1年間留学し、舞踊の技術をさらに昇華させた。2017(平成29)年に日本フラメンコ協会主催の第26回新人公演奨励賞を受賞し、2019年には現代舞踊協会の平成30年度河上鈴子スペイン舞踊新人賞を受賞した。

 今年7月21日には、スペイン・セビージャで開催されたフラメンコのコンクール「コンクルソ・タレント・フラメンコ」でアジア人として初めて決勝に進出し、準優勝を果たした。久保田さんは「コンクールを受けるのにも演奏者などの手配でお金がかかるが、今回は新型コロナウイルスの影響で1次審査がビデオ審査だったので気軽に応募した。決勝は踊る順番がくじ引きで決められ、トップバッターとなり不利な状況だったが、持っている力を発揮することができた」と振り返る。

 今回の公演について、「フラメンコは目で見て耳で聞いて楽しめる踊り。足を強く踏むステップの振動が客席にも伝わる。まだフラメンコを生で見たことのない人にも観劇してほしい」と話す。

 11月下旬には文化庁の学校公演で東北の小中学校や養護施設を巡る予定という久保田さん。「フラメンコは踊り・歌・ギター、三位一体となって舞台を作る。ロマの生活の中から生まれた感情を表現する踊り。この魅力をより多くの人に伝えていきたい」と意気込む。

 全席自由席で、チケットは前売り=4,000円、当日=4,400円。問い合わせは市民文化センターまで。