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沼津の寺で音楽フェスティバル 大中寺を中心に「音楽・禅・食」をテーマに

「寺の日常を感じてもらえれば」と話す下山副住職

「寺の日常を感じてもらえれば」と話す下山副住職

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 音楽と禅と食をテーマにしたイベント「MUSO Culture Festival 2021」が2021年2月13日・14日、大中寺(沼津市中沢田)で開催される。

 同寺は臨済宗妙心寺派の禅寺。開山は夢窓国師で、1313年に現在地から北におよそ4キロの愛鷹山の山中で弟子と共に修行したといわれているのが起源となる。約4000坪の寺域に立つ本堂には本尊として不動明王が祭られている。

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 昭憲皇太后や大正天皇、皇孫殿下(昭和天皇)などが沼津御用邸に滞在中たびたび訪れ、観梅や観桜、タケノコ狩りなどを行ったという逸話もある。橋風の渡り廊下「通玄橋」と、昭憲皇太后や皇孫殿下(昭和天皇)などが観梅で休息するために建てられた「恩香殿」は国登録有形文化財に登録されている。

 今回のイベントは観光庁の「誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成」に採択された事業。同寺をメイン会場に、アルバム「漸-ZEN-」で米AFIMアワード最優秀賞を受賞したDJ KRUSHさんや、サウンドデザイナーYosi Horikawaさんによるライブが行われる。宿泊施設「泊まれる公園INN THE PARK」(沼津市足高)でのアフターパーティーにはKaoru Inoueさんや、Chee Shimizuさん、ermhoiさんなど8組のアーティストが出演する。

 アートインスタレーションとして書院の窓にイラストレーターの惣田紗希さんと佐藤なつみさんによる絵が描かれ、庭園ではYoshi Horikawaさんによるサウンドインスタレーションが行われる。回遊式の庭園にスピーカーをちりばめ、日没後はライトアップを行う。

 フードマーケットも同時開催し、寺の名前を冠した伝統野菜で「大中寺いも」を使った料理や、沼津や三島などの地場産品の提供を予定している。

 副住職の下山光順さんは「大中寺は歴史こそ700余年あるものの、地元の方にはまだまだ認知度が低い。『大中寺いも』という沼津の伝統野菜の里芋があるが、大中寺の存在についての知名度はいまいち。今回のイベントは、奇抜なことをしているようにも思われるかもしれないが、お寺や自身にとってはこれも日常。こんな場所が沼津にもあったんだなと気付いてもらえたらうれしい」と話す。

 大中寺の入場は無料。インザパークの入場は事前予約制。ミュージックライブとアフターパーティーはチケットが必要。チケットの販売開始は2021年1月中旬を予定している。アートインスタレーションとサウンドインスタレーションは21日まで行う。