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沼津のゲストハウスで餅つき・書き初め大会 地域のつながり残す

餅つきを楽しむ参加者たち

餅つきを楽しむ参加者たち

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 イベント「もちつきと書き初め」が1月2日、沼津・戸田にあるゲストハウス「タゴール・ハーバーホステル」(沼津市戸田)で行われた。

自慢の書き初めを披露する石原花音さん

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 戸田港に面した築60年ほどの民宿を改修して2019年6月にオープンした同施設。2階・3階は5部屋の個室とドミトリーの1部屋を備え、晴れた日は駿河湾越しに富士山が見える風景が名物となっている。

 今回のイベントは宿泊客と地元戸田地域の住民を対象としたイベントで参加人数はおよそ20人。沼津市内や海外からの参加者も訪れ、20合用意したもち米をきねと臼でつき、正月気分を楽しんだ。

 同施設のオーナー鈴木智博さんは、イベントのきっかけについて「日本古来の伝統や習わしなどが近年薄れつつある。宿泊客に日本古来の伝統を見せるというだけでなく、地元の人々たちとも一緒に守っていきたいと思って企画した」と話す。

 餅つきは参加者たちで交互にきねと臼を使い体験した。書き初め体験では子どもたちが中心となって自由に書道を体験。未就学児などは初めて使う筆に悪戦苦闘しながらも自身の作品を書き上げた。

 書道を体験した石原花音(かのん)さん(7)は体験について「とても楽しかった。普段は習字を習っているが自由に書けてよかった」と話し、今年の目標について「逆上がりをできるようにしたい」と抱負を述べた。

 この日イベントに参加した、地元出身で現在は東京に住んでいる吉次加奈子さんは「以前は時間をゆっくり過ごすことなく帰省以外に目的がなかったが、この場所ができて地元に帰ってくると集まれる仲間と居場所ができ、帰ってくる理由ができた。とてもいい企画だと思う」と話す。

 鈴木さんは「昨年までは施設の立ち上げや準備などに奔走していたが、次第に地元の人たちが集まりコミュニケーションしていく場所となった」と振り返り、今年については「ゲストハウス以外にもコーヒーの焙煎所の設立を準備している。街に滞在するアンカー(錨)のような場所を目指し、回遊を促したい」と話す。

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