「第1回 沼津まちなかデザイン会議」が1月12日、プラサヴェルデ(沼津市大手町)で行われた。
この会議は、沼津市内の街中のまちづくりに関するシンポジウムで、会場には24人が出席。コロナ禍を配慮して、Zoomの参加も募り、計64人が参加した。
沼津市職員による市の「中心市街地まちづくり戦略」と全国の先進事例の紹介の後、関西を中心にまちづくりに取り組むハートビートプラン(大阪市北区)取締役の園田聡さんと、新仲見世商店街会長で井草呉服店(沼津市大手町)代表取締役の井草雅彦さんによる講演が行われた。
園田さんは大阪からZoomで講演を行い、新型コロナウイルスの影響で生活圏域の変化が起こっていることや、自身が携わった兵庫県姫路市の社会実験「ミチミチ」、愛知県豊田市の駅前広場「新とよパーク」でDJやスケートボード、たき火などができるようになった事例などを紹介した。
井草さんは、新仲見世商店街の歴史や、商店街で行われたイベント「ぬまづパンマルシェ」「街中だがしや楽校 in ぬまづ」「沼津新仲見世昭和レトロ祭り」などを紹介しつつ、現在取り組んでいる老朽化したアーケード屋根を撤去するまでのプロセスなどを紹介した。アーケード撤去時にパラソルやテーブルを設置したことで、弁当や酒を楽しむ人が増えた事例も伝え、今後より公共的で人が自然と集まる空間にする取り組み「next SHIN NAKA」の計画も紹介した。
園田さんは「多様性があってさまざまな選択肢があるといい。用事がなくてもふらっ出掛けられる場や、他ではできないことがここならできるという規制緩和をして、わざわざ来てもらえる場所にしてエリアの魅力を高めていくのもいい」と話した。