メンチカツとスープカレーの店「Cious Deli(シャスデリ)極メンチ本店&スープカレー・イシバ沼津店」(沼津市大手町)が2月9日、移転オープン3周年を迎えた。
同店は牛肉と豚肉それぞれをメインにした手作りのメンチカツと、保存料や添加物を使わず、鶏ガラスープに香味野菜や果物、昆布と数種類のスパイスを合わせた「チキン」、「ポーク」「ベジタブル」の3種類のスープカレーを提供している。
2017(平成26)年当初は、メンチカツ専門店として沼津市三枚橋町にオープンした同店。店主の小林裕一さんは「通り沿いにあるガラス張りの物件が気になっていた。1~2年の間に3社ほど入れ替わっていたので、いつかそこで店をやってみたいと思っていた」と話す。
小林さんは「東京・吉祥寺で人気の精肉店のメンチカツを食べ、おいしいと思った。メンチカツは昔も今も子どもから大人まで愛されている食べ物で、コンビニから家庭、レストランでも提供されているので、可能性を感じた」と話す。
養豚業をしている小林さんの後輩と、精肉店をしている先輩のアドバイスなどを受けながらメンチカツを開発。まずはスーパーの店先で約2カ月間、週1回のペースで販売を行ったところ次第にファンが付き、三枚橋町の店舗を構えるに至った。
店では毎日、約300個のメンチカツを販売。小林さんは「約3坪の店舗には駐車場が無く、わざわざ有料の駐車場に止めて買いに来てくれる客もいた。大手町の物件が空くことが分かり、そこなら問題なく手軽に受け渡しができると思った」と移転のきっかけについて話す。
「当初定食を提供しようかと思っていたが、名古屋の知人がスープカレー店をオープンしお祝いに行ったところ、これまでスープカレー否定派だった自身の考えが覆さえた。カレーにメンチカツは定番のトッピングとしての相性の良さを感じた」とスープカレー店を始めることを決めたという。
現在の店舗について「7割が常連。『定期的にスープカレーを欲する』と、3年間通い続けてくれる常連もいる一方で『ずっと気になっていて、やっと来れた』という新規の来店客もいる。これからも長く愛される店にしていきたい」と小林さん。
今後については「静浦エリアで、自身も趣味にしているSUP(スタンドアップパドルボード)を楽しんだ後にスープカレーが食べられる海の家を開きたい。波が穏やかで、沼津は海がとても綺麗。地元住民にこの魅力を伝えていけたら」と笑顔を見せる。
新型コロナウイルスの影響で時短営業中。営業時間は11時~18時(日曜は17時まで)。水曜・木曜定休(スープが無くなり次第終了)