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沼津の呉服店が富士山柄の「のしめ」販売 「富士山の日」狙い3年寝かせる

富士山柄ののしめを披露する井草さん

富士山柄ののしめを披露する井草さん

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 沼津の呉服店「井草呉服店」(沼津市大手町)が「富士山の日」の2月23日、富士山柄の熨斗目(のしめ)の販売を始めた。

丁寧に描かれた富士山の柄

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 1941(昭和16)年創業の同店。呉服の販売や振り袖のレンタル、和雑貨の販売や和服のクリーニングなどを手掛けている。近年は新型コロナウイルスの影響を考慮したさらしマスクを製造・販売し、時代に合わせた商品を展開している。

 今回販売を行うのしめとは、産まれて30日前後に行われるお宮参りの際、乳児の上から掛ける祝い着のこと。男子はワシやかぶとの文様、女子は御所車やまりが一般的とされている。

 販売について、3代目社長の井草雅彦さんは「富士山の柄は珍しく仕入れの際に出合ったとき、富士山の麓である沼津の店で販売したいと思った」と話す。

 仕入れは2018(平成30)年初頭ごろで、今回の販売開始までおよそ3年が経過した。井草さんは「縁起物ということでタイミングのいい日に出そうと考えた。京友禅の本格的な『のしめ』なので値段も張る。良さが分かってくれる方に届けるため、富士山の日の発表を待った」と話す。

 「きちんと手入れをして使えば孫の代まで使えるしっかりした素材。富士山のように日本一を目指す青年に成長してほしい」と願いを込める。

 価格は15万4,000円。

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