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沼津にボランティアセンター開設 原・浮島地区の浸水被害で「手助け」呼びかけ

原地区の浸水被害地でボランティアしている様子(濱野さん提供)

原地区の浸水被害地でボランティアしている様子(濱野さん提供)

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 沼津市社協地域ささえあいセンター(沼津市日の出町)が7月13日、災害ボランティアの募集を開始した。

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 同センターは沼津市社会福祉協議会と静岡県社会福祉協議会が共同で設立した組織。今月1日からの大雨によって特に被害を受けた原・浮島地区の家庭を対象に、ボランティアの受付窓口(=ボランティアセンター)を担う目的で、今月7日に開設された。

 同地区での浸水被害は、7月6日の時点で床上浸水88軒、床下浸水248軒を確認。現在も調査は進行中で被害件数はさらに増えると見込まれる。

 同センターの井上公康さんは「生命の危機はなかったが、被害に遭った人の中には高齢者や独居の人もいて、泥水で汚れた家屋で困っている人もいる。自身では移動や撤去のできない家財などもあり、被害から1週間以上たつが困っている人がいる」と話す。

 同センターでは現在、フェイスブックを通して情報を発信し、15日・16日・17日・18日に作業ができる15人程度のボランティアを募集している。主な作業は、浸水被害に遭った家庭の家財の移動や清掃など。募集できるのは沼津市周辺の住民で、電話での登録を呼びかけている。

 現地で9日に活動した沼津市在住の濱野将汰さんは、当日の様子を「想像以上に被害が大きいと感じた。作業中に現地の被災者と会話をする機会があったが、40年以上同地区に住んでいる人も初めての体験と聞くほど。まだ手は足りないと感じた」と話す。

 井上さんは「人命の被害がないために、沼津で人の手助けを必要としている情報が行き届かない。ぜひ情報を把握してもらい、手助けできる人に情報を届けていければ」と参加を呼び掛ける。

 登録の問い合わせは地域ささえあいセンター(TEL 055-922-1500、平日9時~16時)まで。

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