三島の水の音色に着目した展覧会「水の『音』から生まれる かたち展」が現在、三島市民文化会館(=ゆうゆうホール、三島市一番町)で開催されている。
会場には3人のアーティストによる作品26点を展示している。3人の作家は「出身者」「在住者」「訪問者」と分けていて、三島の水についてそれぞれの立場で作品を展示している。
作品は三島市内6カ所で収録された水の音をアーティストたちに提供し、音のイメージを作品に具現化する手法で制作した。展覧会の会場では水の音をスマートフォンで聞くQRコードなどを用意して、作品とイメージされた音を同時に楽しむことができる。
企画したのは、三島在住の住麻紀さんと永冶晃子さん。2人は2015(平成27)年から「三島の文化応援プロジェクト」として活動し、三島市内のアートイベントや関連するアーティストなどを紹介している。
展示を企画した住さんは「三島には多くの水流があり、三島といえば水をイメージする人が多い。また三島に住む人にとって水の流れや音は、季節の変化を知らせるきっかけにもなっている。三島らしい展示を考えたときに、水の音を思い付いた」と話す。
新型コロナウイルス感染症対策のため、展覧会場以外でもユーチューブで制作過程や展示内容を見られるよう配慮している。永冶さんは「遠くから来られない観客にも、三島の水を知ってもらいたい」と述べる。
住さんは「今後も展覧会などを開催していき、三島の文化を発信していきたい。自身たちが活動することで三島の人たちの活動が活発化し、常に何か行われている街になることで、より三島がいい街になってくれれば」と願いを込める。
開催時間は10時~17時。8月22日まで。