沼津市在住の木彫り作家川崎誠二さんの作品を再現したカプセルトイ「川崎誠二の木彫りの動物たち 　マスコットフィギュア」が8月20日、全国発売される。発売元は「Qualia（クオリア）」（東京都豊島区）。

「川崎誠二の木彫りの動物たち 　マスコットフィギュア」（左）と木彫り作品（右）

　川崎さんが制作した木彫りの動物を3Dスキャンして3Dプリントし、金型を作って合成樹脂で再現したマスコットフィギュア。ヒグマ、イヌ、猫、カワウソ、マレーバク、イノシシとシークレットの全7種類を用意する。

　川崎さんは2014（平成26）年、当時中学2年生だっためいが夏休みの課題として作っていた木彫りの食パンのトーストを見て、「どうせ作るのなら、もっとこう作ればいい」と手を入れて本物そっくりに仕上げてSNSに投稿したところ話題となり、そこから木彫りの制作を本格的に始めたという。

　伊勢丹新宿店で開催された「チョコっとアート展」や美術館「A-Lab」（兵庫県尼崎市）など国内各地で展示会が開かれ、ドイツの雑誌「CREATIVE EXTREMES」掲載や、中学生向けの美術教科書で作品が紹介されている。沼津市で「川崎誠二 　木彫り教室」を主宰し、20代から70代の生徒が通っている。

　川崎さんは「SNSに、サイズ感や質感を統一した手のひらサイズの動物の木彫り作品を投稿していたところ、昨年の夏ごろカプセルトイ商品化の話があった。木彫りで一つ一つ作ると数が限られてしまうが、メーカーとのコラボによって全国の方にマスコットフィギュアになった自分の作品を届けることができてうれしい」と話す。

　「制作は動物の写真や動画を見て、立体をイメージしながら行っていて、子どもだけでなく大人にも喜んでもらえると思う。これからも楽しい、面白い作品を作っていき、いろんな展開をしていけたら」とも。

　価格は1個300円。「サントムーン柿田川」（清水町玉川）のほか、全国のカプセルトイ専門店などに設置予定。