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沼津の図書館で聖火トーチ展示 「触感」でオリンピックの感動を

聖火トーチを持つ大胡田さんと子どもたち

聖火トーチを持つ大胡田さんと子どもたち

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私設図書館「みんなの図書館さんかく沼津」(沼津市高島町)で8月5日から、2020東京オリンピックの聖火リレーで使用された聖火リレートーチの展示が始まった。

展示されているトーチ

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 トーチを提供したのは、沼津市在住で高校教諭の大胡田裕さん。大胡田さんは6月24日、沼津市内で開催された聖火リレーの第一走者として県道405号足高三枚橋線(通称:学園通り)の飛龍高校からレストラン「さわやか 学園通り店」までの約200メートルを走った。大胡田さんは全盲のため、父親の茂夫さんが伴走した。

 同図書館は、オーナーが賃料を支払い借り主は登録をすれば無料で本の利用ができる施設で、今年4月にコワーキングスペース「ぬましんCOMPASS」内にできたスペース。大胡田さんが同施設のオーナーであることから、同施設での展示が実現。図書館の開館時間内は見学ができ、実際にトーチに触れて記念撮影もできるという。

大胡田さんは「7月中は勤務先の城北高校でトーチの展示をしていた。夏休みに入りトーチが返却されることから、近隣や地元の人に広くこのトーチを見てもらいたいと考え、本棚オーナーをしている同図書館を思いついた」と話す。

 この日トーチに触れた、市内在住の清水悠翔くん(小4)は聖火トーチを持った感想について「光り輝いていてかっこよかった。自分もトーチを持って走りたい」と話し、このオリンピックについて「印象に残った試合はサッカーの3位決定戦。とても悔しかった。自身がサッカー選手になってオリンピックの舞台で活躍したい」と夢を語った。

 大胡田さんは展示について「目や耳の不自由な人たちにも触れてほしいと思い、今回の展示を企画した。自身が目を不自由にしたとき、得られる情報は触覚が多く、多くの目が不自由な人は触覚の情報を頼りにしている。テレビで得た情報はもちろんだが、手に触れてオリンピックの感動が少しでも伝わってくれれば」と目的について話す。同施設の貸し出しの後、沼津視覚特別支援学校での展示を予定している。

営業時間は9時~19時(展示は17時まで)。土曜・日曜・祝日休館。8月26日まで。

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