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沼津の呉服店が「浴衣腹帯」サービス 助産師とのコラボで実現

浴衣に使われる腹帯を持つ大田さんと多田さん

浴衣に使われる腹帯を持つ大田さんと多田さん

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 JR沼津駅北口にある大田呉服店(沼津市高島町)が8月1日、妊婦向けの腹帯を活用した「浴衣腹帯」サービスを開始した。

男児用の腹帯

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 同店は1937(昭和7)年創業の呉服店で、現在は3代目の大田紀人社長が呉服の販売・レンタルのほか写真館や美容院の運営などを行いながら「はれの日」を演出する事業に取り組んでいる。

 同サービスは、整体助産院「マミーケアルーム38mw」(三島市幸原町)との協業。腹帯に利用した浴衣生地を生後1歳~2歳用の浴衣に仕立てる。浴衣は大田呉服店の職人が手縫いする。

 今回の企画について、マミーケアルーム38mwの助産師・多田和子さんは「古くから妊娠5カ月の戌(いぬ)の日に腹帯を購入して出産まで使用するが、近年はデザイン性の問題から使わない人やベルトで代用する例が見られる。腹帯の新しい利用法を考えたときに大田呉服店のコラボレーションを思いついた」と話す。

 大田さんは今回の企画のために、およそ4メートルの男子用・女性用の腹帯2種類を綿100パーセントの生地で用意。大田さんは「近年の子ども用の浴衣はほとんど既製品で、腹帯から作るのはまれ。自身を包んでいた腹帯で初めての浴衣を作ることで日本の文化を継承していければ」と話す。

 価格は、帯(腹帯の巻き方の説明付き)=3,000円、浴衣仕立て代=1万円。

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