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清水町の記者会見に慶大生が「記者体験」 老舗企業の魅力を聞く

記者会見で質問する大学生

記者会見で質問する大学生

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 清水町ゆうすい未来機構(清水町伏見)で9月29日、記者会見が行われた。

記者会見が終了し、栗原さんと記念撮影する大学生

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 会見は同機構が運営する「ゆうすいオープン記者倶楽部」が主催するもので、今年5月から毎月開催し今回で5回目。会見には報道機関だけでなく一般の市民も参加でき、毎月同クラブ主催で町内で活動している人を対象に記者会見をしている。

 同機構の事務局長で記者倶楽部の主任広報官である勝又真咲さんは「清水町には魅力のある人が、それぞれのジャンルでの活躍しているが、多くの人に知られていない。この記者会見を通して多くの人をしってもらえるきっかけをつくりたいと思い、始めた」と経緯を話す。

 これまでは酵素風呂サロンのオーナー、農家、ロケット部品を作る製作所の社長などが出席し、記者会見を行ってきた。今回は、1859(明治2)年創業のところてん製造を行う伊豆河童(清水町伏見)の4代目社長である栗原康浩さんが登壇し、11月発売予定の新商品などを中心に話した。

 今回の会見では、慶応大学環境情報学部環境情報学科の学生2人が記者を体験。2人は記者としての体験は初めてで、会見場では真剣に栗原さんの発言に耳を傾け、メモを取った。

 本物の記者たちに囲まれた感想について、参加した孫翔さん(22)は「学校では地方創生をテーマに、現地で多くのケーススタディーを学んだが、記者クラブ形式の情報発信は今までに例がなく、記者の体験も初めて。とても新鮮だった」と話す。

 孫さんは「会社の製品や商品への思いを聞いていくうちに応援したい気持ちが強くなった。150年以上続く歴史も時代に合わせて進化していく姿は、大手企業にも掛けないほどの理念と思いがあると感じた。今は就職活動の最中だが、どの企業を目指すのか新しい指針ができた」と記者会見を振り返る。

 記者会見を担当する職員は「企業理念や存在意義を表す『パーパス』という単語が最近話題になっているが、地場の老舗企業はそもそも備わっていて、その思いが伝わってほしいと学生を招待した。今後も記者だけでなく多くの市民に参加してもらいたい」と参加を呼び掛ける。

 次回の記者会見は10月末ごろを予定。詳細は同機構フェイスブックページで。

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