一般社団法人lanescape(レーンスケイプ)が10月4日、狩野川流域の利活用を目的とした実証実験「リトリートインザシティ」を始めた。
沼津市の中心部を流れる狩野川を活用し、リバーカヤックガイドの上野裕晃さん指導の下、スタンドアップパドルボード(SUP)やカヌーなどを使った川下りが楽しめるむアクティビティーを提供する施設で、来年3月の運用開始を目指す。
同法人代表理事の小松浩二さんは「これまで、空き家活用や地域イベント促進などで沼津の狩野川周辺ににぎわいを作るサポートを行ってきた。今回はより日常の有効活用方法として、市内の河川を活用し、慌ただしい日常の『隠れ場所』を作りたい」と話す。
当日は市内外から6人が参加者し、柿田川河口からスタートし、かのがわ風のテラス(沼津市上土町)までのおよそ5キロを1時間30分ほどかけて川下りした。
参加者の一人は「普段は土手から眺める川の風景だったが、川から眺めた街の風景はとても新鮮だった。沼津の楽しい景色が増え、また体験したいと感じた」と話す。
講師を務めた上野さんは「最初の柿田川と狩野川が合流する地点に一部急な流れを感じたが、おおむね穏やかな流れで初心者でも安心して体験できる。本サービスを目指して何度かコースや価格を検証していきたい」と話す。
小松さんは「暖かくなる来年3月を目指し、沼津の新しい風景を作っていけるサービスを目指したい」と意気込む。