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沼津の深海魚画家が新作展示会 「明るく」海洋問題を観覧者に問い掛ける作品も

新作のお気に入り「空飛ぶアカクラゲ」を持つ鈴木翔太君

新作のお気に入り「空飛ぶアカクラゲ」を持つ鈴木翔太君

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 沼津市在住の深海魚画家で香貫小学校6年生の鈴木翔太君が11月3日、「循環ワークス」(沼津市我入道浜町)で「鈴木翔太展~小さな生き物たち~」先行お披露目会を行った。

観覧者にサインを求められる鈴木君

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 2歳から自動車の絵を描き始めたという鈴木君は2017(平成29)年8月、沼津市戸田のコンビニエンスストアの壁に深海魚の絵を描き、同年12月から2018(平成30)年3月は「道の駅くるら戸田」(沼津市戸田)で個展「ぼくの大好きなしんかいぎょ展」を開催。以降市内外に活躍の場を広げ、2020年6月に市公認おさかなアートクリエーターに就任した。

 会場では、12月4日から「土屋グループ銀座ショールーム」(東京都中央区)で行う個展「鈴木翔太展~小さな生き物たち~」のために描き下ろした、駿河湾の海洋生物や爬虫(はちゅう)類などの水彩画33点を展示販売した。来場者先着100人に鈴木君の絵が入ったオリジナル缶バッチをプレゼントした。

 鈴木君は今回の個展について「学校の休みの日を使って昨年から描き始めた。現在は、早起きして受験勉強の朝活もしている。今回の作品の中で一番のお気に入りは『空飛ぶアカクラゲ』。木の板に油絵具で色を付け、紙に描いたクラゲの絵を貼り付けた。これから立体作品にも積極的に挑戦していきたい」と話す。

 母親の千春さんは「銀座での個展の前に地元でお披露目してはどうか、との知人の声を受け、親子とも縁深い循環ワークスで開催することにした」と話す。

 鈴木君は「深海魚は飽きない。新種がたくさんいて、解明されていないことが多くて面白い。小学校3年生の時に『サメサメ倶楽部』というコミュニティーに入り、大人に交じってサメや海洋問題などについて勉強している。サメの解剖では胃袋の中にビニールやプラスチックなどのごみが詰まっていて驚いた。そのまま描くと悲しいので、奇麗なイメージで明るく描き、海洋問題についてまだ知らない人にこういうことがあると伝えていけたら」とも。

 銀座での展示は12月5日~25日を予定している。

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