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三島のカフェでキノコ写真展 キノコもぎ取り体験も

キノコもぎ取り体験の様子

キノコもぎ取り体験の様子

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 カフェ「リビエール」(三島市広小路町)で11月10日から、グラフィックデザイナーでキノコ写真家の鈴木安一郎さんによる写真展「茸王(くさびらおう)」が開かれている。

展示されているキノコ写真

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 同店は2020年2月にオープン。チョコレート&エリンギ、カボチャ&ブルーベリー、食用コオロギなど、組み合わせがユニークな約30種類の「変なスコーン」や、クラフトコーラなどが人気だという。これまでにアーティストとコラボした企画展を4回ほど開催している。

 今回の企画について店主の高塚賀行さんは「当初、近くのギャラリーで安一郎さんの写真展が計画されていたが、コロナ禍でギャラリーが休館となってしまった。キノコの時期なので、それならばリビエールの店内を使って展示ができたらと準備した」と話す。

 約1万点のキノコの写真を印刷したポスターを店内の壁全面に貼り、鈴木さんが富士山周辺で撮影した額装のキノコ写真20点を展示した。

 鈴木さんは「最初はキノコを食べるのが好きで、キノコの種類を覚えようと写真を撮り始めたところ、色やフォルムがユーモラスでその魅力にはまっていった。空間をキノコで埋めたいと、今回のためにポスターを印刷した」と話す。

 13日は、キノコ農家「長谷川園」(三島市川原ヶ谷)による「キノコもぎ取り体験」も行った。キノコ栽培のポットに入ったエリンギやシメジを客自身が選び、もぎ取った。

 長谷川園の橋内弥生さんは「おいしくて安全なキノコを作るため、菌床のオガ粉やそこに加える数種の栄養分など、厳選したものを使っている。新鮮なシメジは真っ黒な色をしていると知らず、驚くお客さんが多い。色も味も香りも違う新鮮なキノコを味わってもらえたら」と話す。

 家族4人で三島市から訪れたという山口真理さんは「子どもにやらせたくて来た。いい体験ができた。パスタに入れて楽しみたい」と話し、長男の星太君は「とても楽しかった。シメジを取るのが難しかった」と笑みを浮かべた。

 20日は鈴木さんを囲んでキノコを語るトークイベント「キノコの夕べ」を行い、この日限りのキノコ料理を提供する。

 鈴木さんは「キノコは街中の公園や庭にも生えることがあるが、意識していないと気付かない小さな存在。キノコを観察していると小さい世界に入り込むことができる。たくさんの人に来てほしい」と呼び掛ける。

 営業時間は10時~16時。火曜、第4日曜定休。今月29日まで。

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