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沼津でコーヒーかす再利用した食品販売 発酵技術で食べられるスイーツに

「コレハ」を手に持つ石垣さん(左)と杉山さん

「コレハ」を手に持つ石垣さん(左)と杉山さん

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 発酵製品の開発を行う「ソーイ」(沼津市山王台)が10月28日、コーヒーかすを発酵させたスイーツ「コレハ」とコーヒー飲料「ネオ・コーヒー」の販売を開始した。

「ネオ・コーヒー・モカ」(左)と「コレハ」

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 同社は1984(昭和59)年3月創業で、。発酵技術の指導や発酵食品素材の開発、学校給食、病院向けのパンや、オリジナル麺の開発などを行っている。

 「コレハ」は、「ライラック・コーヒー・ロースター」(沼津市下河原町)と連携して開発。コーヒーをドリップした後に廃棄されていたコーヒーかすを再利用し、発酵させて食べられるようにして板状にしたもの。砂糖を入れていない「ゼロシュガー」と「10%シュガー」「40%シュガー」「60%シュガー」の4種類を販売する。

 「ネオ・コーヒー」は、発酵させたコーヒーかすに牛乳とチョコレートを混ぜてペースト状にしたもので、コーヒー店「ライラック・コーヒー・スタンド」でドリンクとして提供する。

 コーヒーかすの再利用では乾燥の工程がネックになっていたが、同社の工夫で発酵しやすくした。二酸化炭素削減にもつながるという。

 同社2代目の石垣哲治さんは「『コレハ』は着想から数カ月ででき完成し、大手コーヒーショップなどに営業したがコスト面などの条件が合わず、販売には至らなかった。ならば、自分たちでやろうとその後2年ほどかけてブラッシュアップした。客として『ライラック・コーヒー・ロースター』に通ううちにオーナーの杉山大和さんと意気投合し、ドリップ後のコーヒー豆を提供してもらうことになった」と話す。

 同社マーケティング担当の石垣恭子さんは「毎回の発酵や製造ごとに違った風味や味わいを楽しむことができる。イギリスではドリップ後のコーヒー豆を再利用してパウダーにしている事例はあるが、このように食品としてそのまま食べられる商品は世界的に見ても珍しいと思う」と話す。

 「ライラック・コーヒー・ロースター」の杉山さんは「コレハのゼロシュガーは発酵特有の酸味がカカオ含有量の多いチョコレートと似ている。世界の大半で焼却処分されているはずのコーヒーかすを再利用しているのは画期的な取り組みだと思う」と話す。

 哲治さんは「沼津からこの取り組みを世界に発信していきたい。食品の廃材はゴミではなく資源。全ての資源をアップサイクルするイノベーションカンパニーになりたい。一緒に共創する人が増えていったらうれしい」と話す。

 価格は、「コレハ」が数量限定12グラム入りのミニサイズ=各450円、11月中旬から発売予定の22グラム入り=各800円。ライラック・コーヒー・ロースターで販売する。

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