新聞販売店「NewStand(ニュースタンド)」(沼津市大手町)が1月6日、オープンした。
インターネットニュースサイト「沼津経済新聞」の運営や企業広報・PRなどを携わる「ツナゲル」が手掛ける同店。静岡新聞や日本経済新聞、東京新聞のほか、伊豆新聞、伊豆日日新聞、熱海新聞、沼津朝日新聞などの地方紙も取り扱う。地方紙を1カ所で取り扱う店は同店が伊豆半島地方では唯一となる。客先への配達で新聞を届けてきた沼津朝日新聞社によると、店頭での沼津朝日新聞の販売は、同社70年の歴史で初めてという。
店頭では、沼津経済新聞でインターネット配信した一週間分の記事をまとめた新聞を注文に応じてカラーコピー機で印刷し手渡しする「刷りたての新聞」の提供や、これまで取材した店舗などが取り扱う商品の販売も行う。
オープンのきっかけについて、同店の宮川真由美店長は「沼津駅南口の繁華街・大手町にかつてあった『靴のかとう』のビルを活用した3月までの"とりあえず"という名のプロジェクト「_for now(フォーナウ)」の参加者募集を知り応募した。現在9組が参加し、空きビルの活用法を模索している。私たちは1階の軒先を借りて新聞販売店をオープンすることにした。提供する商品やサービスを通して、このエリアで働くおよそ3500人の金融・行政・マスコミに情報の先にある取材先の魅力を伝えていきたい」と話す。
現在、朝はテークアウトで地元製茶店の茶や甘酒、ニンジンジュースと日替わりのスープを販売している。月曜=はなパン(沼津市我入道)、火曜=華味(沼津時大手町)、水曜=KoKaRa Bakery(三島市大社町)、木曜=Bar LIFE(沼津市添地町)、金曜=たけみごはん(函南町丹那)。いずれもスープと一品を提供する予定。
夜は高嶋酒造(沼津市原)の日本酒とリパブリュー(沼津市大手町)のクラフトビールのほか、つまみには、かねはち(沼津市蛇松町)のサバ缶詰「オイルサバディン」や栗原商店(清水町伏見)のこんにゃくおでんなど用意する。
宮川さんは「いずれも沼津経済新聞で取材した商品。新聞で紹介しきれない魅力を店内で伝えていきたい」と意気込む。今後については、「紙の新聞以外にも大型デジタルサイネージによる地域情報の提供に力を入れたり、ポッドキャストなどの音声配信やユーチューブの生配信などを行い、定期的なイベントも行っていけたら。この場所でニュースの話題を作り、企画者と参加者とのコミュニケーションを加速させていきたい」と話した。
営業時間は、8時~13時、17時~22時。土曜、日曜、祝日定休。