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沼津の水産会社が干物ラーメン 塩汁使い「干物の味と香り」特徴

干物工場で「干物屋ラーメン」を持つ下野さん(右)とスタッフ

干物工場で「干物屋ラーメン」を持つ下野さん(右)とスタッフ

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 干物の製造・販売を行う「五十嵐水産」(沼津市蓼原町)が2月10日、「干物屋ラーメン」の販売を始めた。

「干物屋ラーメン」

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 1970(昭和45)年創業の同社。長崎県産のマアジ、オーストラリア産のシャークベイ粉砕塩と、駿河湾の海洋深層水を使って干物を製造している。1984(昭和59)年と2015(平成27)年に農林水産大臣賞、1987(昭和62)年、2007(平成19)年、2008(平成20)年に水産庁長官賞を受賞している。

 同商品は静岡県水産・海洋技術研究所と開発したもので、開いたマアジを漬け込む塩汁から発見された乳酸菌でマアジを丸ごと発酵させ、その過程で生まれたエキスをスープのベースにした。製麺は「五十嵐製麺」(福島県喜多方市)が担当。しょうゆ味と塩味をセットで販売する。

 商品開発のきっかけについて、同社の下野哲司部長は「県の水産試験場による衛生管理の過程で、塩汁の中に乳酸菌がいることが分かり、この乳酸菌を活用して何かできないかという打診があった。せっかくなら干物ではない商品を作りたいと検討する中で、ラーメンの製造に挑戦した」と話す。

 商品の特徴について「干物の味と香りがガツンと感じられる、干物屋らしいラーメンに仕上がった。付属のガーリックオイルを後から入れることで『味変』も楽しんでもらえる」と言う。「男性に人気がある。魚好きの人も、そうでない人も楽しんでもらえたら。沼津土産として県外の人などにも食べてもらいたい」(下野部長)と呼び掛ける。

 価格は1セット1,200円~1,500円。「あじや」(千本港町)、「伊豆わさびミュージアム」「道の駅 伊豆ゲートウェイ函南」(以上、函南町塚本)、沼津駅ビルアントレ内「沼津港 さんせん」(沼津市大手町)「Cafe & Bar LIFE」(添地町)などで取り扱う。

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