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沼津・夏祭り準備大詰め 感染症対策などに各店が対応急ぐ

桟敷席の準備をしている様子

桟敷席の準備をしている様子

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 「第75回沼津夏まつり・狩野川花火大会」が7月30日・31日、御成橋周辺で開催される。

浴衣を手に持つ井草さん

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 1948(昭和23)年から始まった同花火大会。例年7月最後の週末に開催され、2日間で延べ30万人を動員することで知られる。昨年と一昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で開催が見送られていた。

 沼津市産業振興部観光戦略課によると、花火の打ち上げ数は、2日間で約1万2000発を予定する。感染対策として、観覧場所周辺の露店を例年より少なくし、露店の間隔を2メートル以上にするほか、飲食が可能な場所を花火会場に隣接する中央公園(沼津市大手町)に限定し、食べ歩きを防止する。会場では、狩野川沿いに設ける桟敷席の定員を6人から4人に変更。花火打ち上げ時のアナウンス時間を減らし、約1時間だった開催時間を45分に短縮する。

 会場周辺では7月27日現在、フィナーレに行われる御成橋と永代橋をつなぐ花火「空中ナイアガラ大瀑布(だいばくふ)」の準備や、桟敷席の区画分けなどの準備が進んでいる。

 祭り当日はハンカチの墨流し染めのイベントを行う予定という新仲見世商店街の「井草呉服店」(同)の井草雅彦さんは「浴衣の販売は仕立てが中心だったが、今年は仕立て済みの浴衣を多く仕入れた。浴衣を着て夏祭りを楽しんでもらえたら」と話す。

 沼津蒸留所に併設するテイスティングルーム「THE CHAMBER(チェンバー)」(上土町)の小笹智靖さんは「店をオープンしてから初めての夏祭りで、忙しくなることを予想していたが、今年は飲食可能エリアが限定されているため、桟敷席の人への販売が出来ないのが残念」と話す。

 「松浦酒店」(大手町)の青木元美さんは「祭り当日は例年忙しくなる。今年は、夕方から店先で生ビールや飲み物の販売を行う。コロナ前の2年は雨や台風で延期になったので今年は雨が降らず、スケジュール通り花火大会が行われてほしい」と話す。

 毎年、桟敷席で生ビールの提供を行っている高嶋秀年さんは「今年は桟敷席の飲食自粛が呼びかけられているため、生ビールの提供は行わない。いつもは花火に背を向け仕事をしていたが、今年は久しぶりに客として花火を楽しむことができそう」と笑顔を見せる。

 花火の打ち上げ時間は19時30分~20時15分。

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