「NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』展・沼津」が8月3日、「ららぽーと沼津」(沼津市東椎路)3階南側スペースで始まった。
同ドラマに登場する源頼朝の異母弟で沼津ゆかりの僧侶・阿野全成にまつわる衣装や小道具などを展示する。全成役の新納慎也さんがドラマで着用した青色の袈裟(けさ)と、第11話で全成が占いに使った水晶玉と数珠、第17話で全成が頼朝になりすました時に使った扇子、第29話で頼家を呪うために作った木彫りの人形、大河ドラマを紹介するパネル7枚のほか、沼津西高校書道部がドラマの場面にちなんで手がけた作品「阿野全成 風を起こす」や、全成の墓がある大泉寺(沼津市東井出)の小島健布住職が手がけた、登場人物の消しゴムはんこ30点が並ぶ。
企画した沼津市産業振興部観光戦略課の井出昇さんは「沼津ゆかりの阿野全成を盛り上げるため、3月に市役所のパネル展、7月には新納さんを招いたトークショーなどを行ってきた。大河ドラマを見ている人には『あの時の小道具だ』と喜んでもらえると思う。まだドラマを見たことがない人にも、全成が原・浮島エリアゆかりの人物だということを知ってもらえたら」と話す。
沼津市内から家族3人で訪れたという40代女性は「幼少時、大泉寺保育園に通っていたので、阿野全成が大河ドラマで取り上げられ感慨深い。学生時代に全成のことを学んだが、この地にこのような人がいたということがうれしい」と話していた。
8月16日まで。