沼津市戸田で9月8日、トロール漁(底引き網漁)が解禁された。
トロール漁は、船の両側に約1500メートルの長さのロープを垂らし、その先に袋状の網を付け、深い海の底を引くようにして魚を捕獲する漁法。毎年9月上旬に漁が解禁され、翌年5月中旬まで漁が行われる。
戸田漁港では、世界最大の甲殻類といわれるタカアシガニ、メヒカリ、メギス、食用に適さない深海魚なども水揚げされる。今年は戸田港所属の船8隻のうち6隻が、激しく雨の降る中帰港した。解禁初日は179.7キロの水揚げがあり、約80%をエビ関連が占めた。地元漁協関係者は「雨のせいもあり初日の水揚げは平年以下。冬に向けて漁獲量は増えていく」と話す。
「深海魚直送便」サービスを手がける青山沙織さんはこの日、漁船に乗船。「当日は大雨で、海は雨やうねりがあった。その環境下でも漁業に励む漁師のみなさんを尊敬する。その思いと一緒に全国の利用客に直送便を届けていきたい」と話す。
トロール漁は来年5月まで行われる。