カフェ「しーらかんすcafe」(沼津市千本港町)が10月22日、新商品「めんだこプリンアラモード」の販売を始める。
同商品は、プリンを深海生物のメンダコの形にしたもの。プリンは直径約7センチ、高さ約5センチで静岡県産イチゴの紅ほっぺを使う。透明の縦型の容器にメープルシロップをかけた角切りパンケーキや、ミカン、白桃、サクランボなどのフルーツと、世界最古の海藻の一つといわれるスピルリナで着色したブルーゼリーを層にして盛り付け、一番上にめんだこプリンを載せる。
同店店主の矢島伸浩さんは「妻がメンダコ好きで、メンダコの形をしたスイーツを作ってほしいと以前から頼まれていた」ときっかけを話す。
伸浩さんは製作に当たりメンダコのデッサンをし、粘土でメンダコを作り、粗さの違う紙ヤスリで3度磨き上げ、食品用シリコンでプリンの型を製作した。柔らかい食感で揺れるプリンにするため約2カ月かけゼラチンなどの配合を調整した。「かわいらしいメンダコに仕上げるために粘土の型を何度も加工し直したので、完成まで約2年を要した」(伸浩さん)と振り返る。
妻のはるかさんは「オープン以来、メンダコのキーホルダーやぬいぐるみを持参して当店のシーラカンス型のパンケーキと記念撮影をする女性客が多く、メンダコの人気の高さを感じていた。私自身もメンダコのファンで、沼津港深海水族館に見に行ったこともあるが、元気なメンダコはぺちゃっとしている。ふわふわと泳ぐ姿を再現するため、めんだこプリンの耳の部分がぷるぷると羽ばたくやわらかさを追求した」と話す。
伸浩さんは「自作のプリン型の数が少ないので、当面は限定数量での販売。今後量産体制を整えて、めんだこプリン単体の販売もしていけたら。見た目だけでなく、味にもこだわっているので、かわいらしさとおいしさを楽しんでほしい」とも。
価格は900円で土曜・日曜・祝日のみ1日10個限定。営業時間は11時~16時。火曜定休。