VRアトラクション「VR深海アドベンチャー ディープクルーズ」が2023年1月15日、沼津港の複合商業施設「港八十三番地」(沼津市千本港町)にオープンする。
海洋調査員として潜水艇に乗り、VRで再現した駿河湾の深海で、海底遺跡と生態系の調査を行う体験型アトラクション。駿河湾の海中を360度の視界で楽しむことができる。
VRやARなどのコンテンツ制作を手がける「ティフォン」(東京都品川区)と共同開発した同アトラクションは、最大18人の同時体験に対応する。映像に合わせて座席が動く4D要素も搭載する。海洋生物は、イワシの大群やシーラカンス、ダイオウイカなど40種類以上が登場する。同アトラクションは、幻想的な生物が中心の「ファンタジー」と、不気味な生物の多い「ホラー」の2種類のコースを用意する。
同施設を運営する「佐政水産」の佐藤慎一郎社長は「2019年にシューティングアトラクションを『港八十三番地』に新設する際、VRコンテンツにしようか迷ったが、その時はまだVR技術が今ほど発展していなかった。『ティフォン』との出合いがあり、その技術に感銘を受け、カフェの跡地にVRアトラクションをオープンすることにした」と話す。
オープンを前に12月12日、地元ネットメディア「沼津つーしん」(沼津市高島町)の読者を対象に先行無料体験会が行われ、体験会には市内外から14人が参加した。
沼津市から訪れた小澤ゆかりさんは「没入感があり、感動した。テーマパークに来たような楽しさがあった」と話す。
佐藤社長は「目の前に素晴らしい海があることを、まだ知らない人が多い。駿河湾は宝の山。沼津港を食のテーマパークだけでなく、遊ぶこともできるテーマパークにしていけたら。『ディープクルーズ』は深海魚を学べるホログラムも表示される。深海生物を身近に感じてほしい」と話す。
営業時間は、平日=10時~17時、土曜・日曜・祝日=10時~17時30分。利用料金は1,800円。