サッカーJ3アスルクラロ沼津の新監督に就任した中山雅史さんが1月17日、沼津商工会議所(沼津市米山町)で新監督就任記者会見を行った。
中山さんは岡部町(現藤枝市)出身の55歳。「ゴン」の愛称で親しまれている。現役時代はジュビロ磐田、コンサドーレ札幌、アスルクラロ沼津でプレーした。日本代表としても活躍し、53試合に出場し21得点を記録。53歳で現役生活にピリオドを打ち、一昨年と昨年はジュビロ磐田のコーチを務めた。
会見で「選手時代、勝利に関われなかった悔しさもあり、チームの力になれたらと監督を引き受けた。選手が自主的に判断できるよう導ける監督になりたい」と中山監督。今シーズンの目標については、「勝つこと。それが全て成されれば優勝につながる。今シーズンからJ3も降格があり、何があるか分からない。一試合ごとに集中し、どれだけの熱量を持って戦えるかが重要」と勝利へのこだわりを見せる。
試合時の服装については「(スーツでもトレーニングウエアでもなく)ユニホームを着る。いつでも試合に出られるようにしたい」と笑いを誘い、呼び方については「なんでもいい。『監督』と呼ばれるのは照れくさい部分もあるが、ビッグボスも違うかな。あれは専売特許」と会場を沸かせた。
中山監督は「沼津のまちのいいところは明るいこと。人工芝でグラウンドゴルフをする高齢者からも『頑張ってください』とたくさん声をかけてもらった。そういう年代の人たちも巻き込んで、チームが沼津市のシンボルとなり、注目され、まちがにぎわうきっかけになれば」とも。
今シーズンのスローガンの発表も行い、中山監督が「結束 熱く闘え!」と毛筆で書き上げた。
中山監督は「熱い戦いをグラウンドの上で表現していきたい。試合を見に来てくれた人がもう1回見たいと思えるチームプレーをしたい」と意気込む。