まきストーブのショールーム兼シェアスペース「il Boschetto(イル・ボスケット)」が2月1日、「松井機械産業」(三島市塚原新田)の敷地内にオープンした。
まきストーブの販売・メンテナンスを行う同社。1954(昭和29)年、農機具の販売・修理をメインに創業した。1990年代からは先代社長の趣味が高じて、まきストーブの販売・メンテナンスを行う会社に。30年以上培ったノウハウで、販売だけでなく設計や導入支援なども行っている。
ショールームを設置したのは、同社の本社に面するおよそ1万平方メートルの敷地で、目立った建物等はなく屋外の更地そのまま。以前は竹林だったが、同社のスタッフが切り開き、富士山が眺望できるスペースを確保した。アウトドア用ストーブを設置して、まきストーブの体験だけでなく、まきストーブに必要なまき割りの体験などもできるようにした。スタッフは、アドバイスなども行う。
「まきストーブは近年のアウトドアブームのおかげで人気を博しているが、メンテナンスや取り扱い方の難しさが問題で敬遠されがち。アウトドアストーブの楽しさやまきストーブ独特の暖かさを体感してほしい」と松井大祐社長。「自社のまきストーブはもちろん、会社を育ててくれた美しい景色と、この地域で作られた野菜などを知ってもらう場所になってほしい。多くの人にこの土地に訪れてもらい、魅力を知ってもらえれば」とショールームへの訪問を呼びかける。
ショールームは3月末までの期間限定で開設。期間中は、シェアスペースとして貸し出す。レンタル料金は1日=4万4,000円から。貸し出しの対象として想定しているのは、ダイニングアウトなどの屋外レストラン企画や、生産者マルシェ、結婚式など。希望者には有償で、イベントアドバイザーが集客やしつらえを助言する。