静岡県東部エリアの高校生が運営するイベント「静春祭(せいしゅんさい)」が3月21日、「キラメッセぬまづ」(沼津市大手町)で行われた。
静岡県教育委員会が募集した、高校生が自ら企画し実現する「ドリームプロジェクト」の一環。県東部エリアにある高校5校の6人で組織する実行委員会「TOBUKO6」が、「文化祭×商店街」をテーマに企画した。パンや干物、スイーツなど9店の出店と高校生による和太鼓、ダンス、バンドなど10組のステージイベントを行った。
実行委員長で沼津東高校1年生の良本彩香さんは「静岡県を活気づけ、高校生の地元愛を深めたいと企画した。コロナ禍で減ってしまった部活動披露の場にもしたいと思った」と話す。
良本さんは苦労した点について「初めてのイベントなので、地元の商店に出店のお願いをすることや共感を得るのに苦労した。店主からの質問に答えられないこともあり、計画不足も痛感した」と振り返る。
地元小学6年生の森唯人さんは「おいしい食べ物がたくさんあると知り、遊びに来た。高校生が頑張っている姿が格好よかった」と話す。
良本さんは「たくさんの人が来てくれてうれしかった。毎年継続して開催し、中高生が『静春祭でまた会おう』と、地元を思い出すきっかけにしていけたら」と笑顔を見せる。