伊豆市小土肥(おどい)の水田で4月8日・9日、「菜の花舞台」公演が行われる。
1994(平成6)年から地元の恒例行事となっている同公演は今年で28回目。毎年、俳優の橋爪功さんと演劇集団「円」が中心となり、芝居、地元子ども会や高校生による合唱、和太鼓などのパフォーマンスを行う。
菜の花が咲く水田に特設舞台を設ける同行事では毎年、4月の第2週末に演劇を上演してきたが、2020年と2021年は新型コロナウイルスの影響で中止。2022年は旧土肥小学校体育館で朗読劇を行った。野外舞台での上演は4年ぶりとなる。
現在、本番に向けて橋爪さんと劇団員が舞台稽古に励んでいる。今回の創作劇のタイトルは「嘘の嘘」。とある小さな国で、兄弟でありながら対立する国王と大臣、その中で生まれた息子たちをめぐるスリリングな物語という。
橋爪さんは「本当に待ちかねていた菜の花舞台、観客の前で芝居ができることは想像以上にすごいこと。私自身はもちろん、仲間たちはその時を迎えることを想像するだけで興奮で高ぶっている。コロナ禍で土肥の人たちに、あの雰囲気に、あの空気に会えなかったことが、どんなに寂しいことだったのかと改めて痛感している。また皆さんに会えることを楽しみにしている」と話す。
開演時間は、8日=17時30分、9日=12時。入場無料。