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伊豆・土肥で「菜の花舞台」 春の嵐の中、橋爪功さんら演じる

菜の花舞台で演技する橋爪さん

菜の花舞台で演技する橋爪さん

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 伊豆市小土肥(おどい)の田園で4月7日と8日、舞台「第25回菜の花舞台」が行われた。

 同イベントは1994年に始まったもので、今年で25回目。毎年、俳優の橋爪功さんが所屬する演劇集団「円」が中心になって、芝居やパフォーマンス、音楽ライブを行う。

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 舞台は地区の中心部にある田園に昨年11月から種まきを行い、満開に咲いた菜の花を取り囲む特設ステージで行うのが特徴。

 同イベントに初回から携わる大木清司さんは「NHKの朝の連続テレビ小説で土肥が舞台となり、橋爪さんが土肥を気に入ってくれたのがきっかけ」と話す。橋爪さんは今のステージの近くに稽古場を設け、そこから見える田園風景を見て、菜の花畑のステージを思いつき、現在に至るという。現在も円のスタッフだけでなく、地元有志らが舞台の運営を支えながら継続開催している。

 初日の7日は17時から開演した。この日は夕方から太陽に恵まれたが、会場の田園には西側の海岸から強風が吹く天候。会場に近い松崎町の観測台では、瞬間最大風速が20メートル毎秒になったほど。ステージの演者たちは、春の嵐に耐えながら、それぞれの演技を披露した。

 クライマックスの橋爪さんらが率いる円の舞台は、「川」というタイトルのついた創作劇。さんずの川の渡し船が舞台となり、渡船していく人々の模様を描く。橋爪さんも自らが老婦人に扮(ふん)して熱演し、強風にも負けず舞台は無事に幕を閉じた。

 三島市在住の30代の女性は「初めて見たが、とても幻想的な雰囲気だった。強風で寒かったが、それを上回る体験ができた」と話す。

 これまで25回音響を担当してきたという関義則さんは「昨年は雨、今年は今までにない強風だったが、多くの来場者が喜んでくれたようでとてもよかった。今後も多くの地元の人々に関係者として携わってもらえれば。若い世代にも一緒に作り上げる楽しさを知ってほしい」と話す。