雑貨店「hal(ハル)」(沼津市添地町)店主の後藤由紀子さんが4月25日、エッセー集「雑貨と私」を出版する。
沼津在住の後藤さんは東京で雑貨店勤務後、地元の沼津に戻り、結婚・出産。2003(平成15)年に器や衣類、書籍などを扱う雑貨店「hal」を出店した。家族を第一に考える暮らしぶりやファッションが雑誌で紹介されると人気を集め、これまでに「毎日続くお母さん仕事」「後藤由紀子の家族のお弁当帖」「家族が居心地のいい暮らし」など、料理・雑貨・ライフスタイルをテーマにした書籍19冊を出版している。
新刊では、生い立ちや20年間の雑貨店経営を振り返り、20の物語をつづる。若いころから親交のあるミュージシャン・松田岳二さんや、雑貨店「in-kyo」(福島県)店主の長谷川ちえさんとの対談も収録する。表紙絵はイラストレーターの上田三根子さんが担当した。
後藤さんは「3年だけやろうと思った雑貨店が長く続いたのは、やれる範囲でやってきたから。『私なんか』と言わず、かたくなにならず柔和に過ごした結果だと思う。まずは頂いたお話を取りあえずやってみることが大事。失敗もあるが、その分だけ学びも多い」と話す。「これまでのまとめ本のような一冊。受け取り方は十人十色なので自由に読んでもらえたら」とも。
価格は1,000円。