イベント「ぬまづ 干物・BEERスタンド」が5月26日、新仲見世商店街内にあるシェアキッチン「PASO(パッソ)」(沼津市大手町)で行われた。
加倉水産の加藤晴美さんお手製の「干物揚げはんぺん」(関連写真3枚)
水産物の加工・販売を手がける「加倉水産」(獅子浜)とクラフトビール醸造所「柿田川ブリューイング」(千本緑町)、青果店「REFS(レフズ)」(上土町)が出店した。
イベント開催のきっかけについて加倉水産の石垣優子さんは「中央公園でのイベント『週末の沼津』に参加したことが縁で、パッソの小松さんから提案をもらった。熱海にある干物をその場で食べられる気軽なスタンドがとても良かったので、そのような形を目指した。静岡県内で水揚げされた魚の干物の魅力を地元の人に知ってもらいたいと企画した」と話す。
沼津で水揚げされたメギスやヒメコダイ、イトヨリダイ、ヤナギカレイ、アマダイ、ユメカサゴなど約15種類の干物をその場で焼いて提供した。加倉水産特製の「干物と静浦のわかめの混ぜご飯」、クラフトビール、総菜なども販売した。
三島市から訪れた30代男性は「たくさんの干物の種類があることを知って驚いた。新鮮な干物はとてもジューシーでおいしかった」と話した。
石垣さんの母親で同社の加藤晴美さんは、キンメダイ、アジ、サバ、イワシを使ったお手製の「干物揚げはんぺん」で来客をもてなした。加藤さんは「贈り物専門の干物店なので、目の前で若い人に干物を食べてもらえてうれししかった。次は60~70代の人にも来てもらえたら」と話した。
石垣さんは「地魚を見てもらう非常に良い体験だった。『沼津クラフト』とのコラボも実現でき、干物とクラフトビールのマッチも来場者に喜んでもらえた。次回は干物が購入できる物販コーナーなども充実させたい。地元の魚を食べる機会をもっと増やし、漁師や港をより身近に感じていただけるように頑張りたい」と振り返る。