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沼津の和菓子店に「腹黒」かき氷 若手社員が「和菓子らしさ」表現

「腹黒!?しろくま」開発メンバーの眞野さん

「腹黒!?しろくま」開発メンバーの眞野さん

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 和菓子店「雅心苑(がしんえん)」金岡店(沼津市筒井町)併設のカフェが7月1日、かき氷「腹黒!?しろくま」の販売を始めた。

「腹黒!?しろくま」

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 「土井製菓」(沼津市足高)の一部門として1979(昭和54)年に「雅心苑土井」としてオープンした同店。1989(平成元)年、「雅心苑」として独立し、静岡県東部地域で現在7店舗を運営している。

 2015(平成27)年ごろからかき氷を販売している同店では、「小豆」「寿太郎みかん」(以上、800円)や「宇治金時」(900円)など和菓子素材を生かした商品が人気を集めている。

 若手社員を中心とした企画会議から生まれたという「腹黒!?しろくま」(800円)は、練乳をかけたかき氷に白玉で作った耳、目と鼻はチョコチップ、チョコソースで作った口と目で装飾し、食べ進めていくと同店で使っている小豆あんが出てくる。同会議ではこれまで、月1回の食べ放題企画、どら焼きバーガーなどの新商品開発を行ってきた。

 今回開発の中心メンバーを務めた眞野桃華さんは「普段は高齢者が多い和菓子店だが、若い年齢層に注目してもらい、和菓子の良さを知ってもらおうと見た目にこだわった」と話す。

 「盛り付けスタッフによってシロクマの表情に個性が出るのが面白い。スタッフごとに異なる違いもあえて修正しないようにしている」とも。

 土井麻紀常務は「若い年齢層にアイデアを出してもらうことで、通常の固定概念に縛られない新しい視野が広がり、和菓子の可能性が広がる。今後も伝統と革新を取り入れ、地域に愛される和菓子店を目指したい」と意気込む。

営業時間は8時30分~19時。8月7日まで。

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