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沼津の和菓子店が戸田のタチバナ使ったどら焼き 地場産食品生かす

非時香菓をアピールする土井常務

非時香菓をアピールする土井常務

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 戸田産タチバナを使用したどら焼き「非時香菓」(ときじくのかくのみ)が6月16日、県東部6店舗の和菓子店「雅心苑」と「リヴァージュ」(沼津市下香貫)で販売される。

非時香菓(関連写真2枚)

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 同日が「和菓子の日」に当たることにちなんで販売される同商品。タチバナの香りを生かすため、「スプレッド企画」(伊豆の国市原木)が開発したタチバナのピューレを採用した。ピューレをどら焼きの中にある入れた求肥に練り込んでいる。

 タチバナは日本固有のかんきつ類の一種で、沼津市の戸田(へだ)地区が北限の自生地とされている。ゴルフボールほどの大きさのタチバナを同地区では、冬至のゆず湯でユズの代わりに使ったり、香料や化粧品として使ったりしている。

 「ミカンや湧水、塩などを積極的に使ってきたが、タチバナは皮が薄く、小さな実の中には種が多い。食用として扱いづらかった」と同店の土井麻紀常務。求肥に練り込んだことについては、「タチバナの香りを生かそうと、あんや皮も試作したが、求肥の方が香りが良く、後の苦みが上品だった」と話す。

 価格は220円。同店の営業時間は8時30分~19時。

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