空き家を再利用した宿泊施設「CPH RESORT IZU」(伊豆の国市原木)が7月28日、オープンした。運営は三島のハウスメーカー住起産業(三島市中)。
1971(昭和46)年創業の同社は、三島市を中心に宅地造成・住宅の建設や販売を行っている。2020年には米国西海岸の住宅事情をイメージした「カルフォルニア・パーム・ハウス」ブランドの戸建て販売をスタート。地元住民だけでなく、移住目的の首都圏のユーザーを視野に入れ展開している。
同宿泊施設は同ブランドの体験版。築50年以上の長屋住宅4棟をリノベーションした。1LDKの平屋建てには、それぞれ4人程度まで宿泊できる。夕食は敷地内バーベキュースペースを活用して提供する。
4棟それぞれにはサウナやジェットバスなどを屋外に設ける。うち1棟はペット同伴可能とし、愛犬家・愛猫家などを対象にサービスを提供する。
同施設の開業目的について、同社の渡邊裕介社長は「伊豆半島の重要な位置にあり、観光やビジネスには優位な土地。サウナやジェットバスなど非日常的なアイテムで仲間と交流しながら施設の魅力を感じてもらえれば、近隣の飲食店の案内や観光スポットなどの案内も行い、地域の活性化を狙いたい」と話す。
同社企画担当の大塚徹さんは「観光における宿泊施設としてはもちろん、スポーツやビジネスなどの合宿にも使ってもらえれば。今後も利活用の少ない物件をリノベーションし価値を高め、伊豆半島に移住のきっかけになる施設やサービスを展開していきたい」と意気込む。
1棟1泊当たりの宿泊料金は1万5,000円~。