パン店「moppel(モッペル)」(沼津市日の出町)が10月7日、新商品「戸田たちばなのカカオダマンド」の販売を始める。
土産品の開発・販売を手がける「スプレッド企画」(伊豆の国市原木)が開発した、酵素でタチバナをまるごと溶かした「戸田たちばな丸ごとペースト」を使った同商品。クロワッサン生地にタチバナペーストのジャムを挟み、ココアを混ぜたアーモンドクリームを乗せて焼き上げた。
「スプレッド企画」社長の袰岩(ほろいわ)敬蔵さんは「戸田地域はタチバナが自生する最北端と言われている。日本に古くからあるかんきつのタチバナは、古事記の中で『不老不死の実』として紹介されているなど、ストーリー性の強い果実。『戸田たちばな丸ごとペースト』は皮や実、わた、種をまるごと溶かしたのでビタミンCや食物繊維などが豊富で栄養価も高い」と話す。
moppel店主の澁谷啓さんは「タチバナの苦みが強く出すぎないよう工夫した。せっかく沼津で取れた物なので、沼津の人に食べてもらいたい」と話す。
袰岩さんは「今回のパンは、タチバナの爽快なかんきつの香りと苦みを生かした。カカオとの相性もいい。地域の人に愛されている店でタチバナを使った商品開発をしてもらい、まずは沼津の人たちにタチバナという地域の宝を知ってもらえる機会を作っていき全国展開も狙っていきたい」と話す。
販売価格は324円~。営業時間は9時30分~18時30分。同商品は土曜・日曜のみの限定販売。同店のほか、NewStand+(沼津市大手町)では水曜~金曜に販売を行う予定。