立ち飲みすし店「ITA酒場」(沼津市添地町)が9月7日にオープンして2カ月がたった。
同店は添地町の飲食街に位置し、敷地面積はおよそ6.5坪、全席カウンターの立ち飲み席で最大15人が入れる。
同店を運営するのは、坂井健司さんと板坂直美さんの2人。神奈川県鎌倉市で坂井さんはすし職人を、板坂さんは立ち飲み店の店員を、それぞれ務めていたという。
開業のきっかけについて、板坂さんは「2人で沼津に旅行に来たのがきっかけ。初めて訪れた町だったが、どの人も親切で温かみを感じた。2人での独立を検討していたので、店は沼津で始めることにした」と話す。
坂井さんが毎日市場で仕入れた鮮魚を使い、下ごしらえしたすしを提供する。すしは、赤酢を使った江戸前すし。坂井さんは「江戸前にこだわり仕込みを行っている。赤酢ならではの味わいを楽しんでほしい」(坂井さん)。
初回注文限定で「本日の寿司(すし)」を1貫50円で提供。1人4貫までの注文だが、板坂さんは「市場で水揚げされたすしネタを身近にしてもらいたい。採算は度外視だが、来店するきっかけを作ることができれば」と意気込む。
オープンから2カ月が経過した現在は、地元客を中心ににぎわっている。板坂さんは「インスタグラムなどSNSの発信のおかげで多くの人に来店してもらっている。沼津でも江戸前の一手間かけたすしを気軽に楽しんでもらえれば」と笑顔を見せる。
営業時間は17時~24時。月曜・火曜定休。