「第1回みんなのパラスポーツ体験」が9月16日、らららサンビーチ(沼津市西浦平沢)で行われ、参加者24人がSUPやボッチャなどのスポーツに挑戦した。
主催した「みんなのパラスポーツ競議会」代表で、自身も片まひの障害を持つ医師の古賀信太朗さんは「自分自身も体験したスポーツの効用を、障害を持つ多くの人にも体験してほしい」という思いから同団体を設立。日本バリアフリーダイビング協会などの協力を得て、同団体初のイベントとなる体験会を開催。クラウドファンディングも利用して開催資金を集め、目標を大きく上回る金額の支援があった。
この日の体験会は、シュノーケリングやSUPなどのマリンスポーツでスタート。気温30℃を超える暑さにもかかわらず、関東など他県からの参加もあり、沼津の海の美しさと潮と風の気持ちよさを楽しんだ。午後からは陸上でボッチャやフライングディスクなどの競技に挑戦し、苦戦しながらもパラスポーツの楽しさに触れた。
神奈川県相模原市から参加した細谷長徳(ひさのり)さんは、全盲の障害を持つにもかかわらずSUPではバランスのいいパドリングを披露。細谷さんは「障害のある人はスポーツをするにはハードルが高い。このようなイベントでサポート体制がある中だと参加しやすいので、とても助かる」と話していた。
同団体は今後も障害の有無にかかわらず、パラスポーツを楽しめるイベントを継続して行っていく予定。古賀さんは「今度は陸上競技やプールでの水泳競技も挑戦できるイベントを企画したい」と意気込む。